美 🟡 び🔺be ❎ diary

美術館博物館巡りが好きすぎてヤメられません♡どうせなら!とブログにして伝えて残していこうと思い立ちました。食わず嫌いせず、行けるものは遠方でも行くのがスタイルです。

【北斎漫画ー浦上コレクションー】

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明石市立文化博物館 2021.04.1705.23

 

北斎漫画』十五編が紹介されています。

北斎スゴイ!と何度も思ったけれど、北斎は描くだけの人じゃなかった〜スゴイぞ北斎!と心の中で拍手してました。

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二編[お面のいろいろ]

手本というより事典のようにも思えるほど、見開きにびっしりとお面が描かれています。キャプションがとっても丁寧で、全てのお面がなんなのか教えてくれています。これが撮影できたらな・・。

 

三編[雀踊り]

これは有名ですよね見開きにびっしりと踊りの動作が描かれていて、この通りに習えば踊れるようになるくらい丁寧に描かれています・・が、これはアニメーションの元祖ではないかといわれてます。

 

四編[潜水瓶と水中遊泳]

実際、このようなことがあったかどうかは不明ですが、北斎の遊び心で描いたものだとしても楽しいページです。なかでも《大きなガラス瓶に入って水中散歩》が今ならあるかも?と思いました。

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六編[逮捕術]

ここまでくると、絵手本を超えて実践本になっているような??

しかし絵が上手いのですごくわかりやすく、絵の前で試してみたりしました。

 

八編[狂画葛飾振やせっぽち]

同じく[おでぶちゃん]版もありますが、やせっぽち版は痩せてるなどのレベルでなくてガリガリです。骨ばってるところまですごく描き込まれています。

 

十編[孫悟空

孫悟空が吹いた息が人になっていく様子が、先日みた狙仙の孫悟空を思い出しました。そういうふうに描くのが定石かもしれないけれど、もしかすると・・狙仙が手本にしていたかも?と、ちょっと思いました。

 

十一編[海魔・狩人と大鳥][西洋砲で海魔を撃つ]

西洋砲で打った玉が前のページの海魔に命中しているように描かれています。なかなか面白く工夫されています。

 

十二編[彫師・江川留吉]

参考資料として展示されていました。北斎が最も信頼していた彫師で指名までしていたそうです。江川が手がけた十二編は他編よりも線が強く、細密であると評価されています。

 

十三編[魚籃観音

ガレやヨーロッパの工芸家達が影響を受けたそうです。

ヨーロッパの芸術家に人気の構図だったようです。

 

十五編[東坡赤壁

これで厳選された作品200点目です

なんでも浦上満氏のコレクションは世界一の質と量だそうです。

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北斎漫画だけでひとつの展覧会ができるくらい本当に充実していました。

緊急事態中でも開館して素晴らしい展覧会を観せていただき感謝です。