【暮らしを彩る 京都中央信用金庫所蔵品展】
2021.02.10〜03.12
コチラの美術館は京都中央信用金庫さんが運営されています。
とてもちっちゃい美術館・・・と聞いていたので
ワタシの勝手な想像ですが
信金店舗の一角を使って展示されているのかと思っていたので
着いた瞬間ビックリしてしまいました💦
とても立派な素敵な建物で少し大きめの一軒家みたいな
展示部屋数は少ないものの上手に作品傾向で分けられているので
とても観やすく、静かでゆっくりできる空間になっています。
入館前のんびり外観を撮影していたら、
何気に気配を感じて振り返ると・・・複数の人が待っていて💦
あんまり人は来ないようなことも聞いていたので
この状況にもビックリしてしまい、
もちろん先に入館していただきました。
今日の一番のお目当ては初公開の
特別展示・新収蔵品で竹内栖鳳「船中問答図」です。
「船中問答図」というタイトルなわりに
あんまり問答してるようでなく、のんびり船遊びしてる感じがします。
そしてコチラの作品は信用金庫のお客様からの寄贈品で
よくよく調べてみると、竹内栖鳳の作品だとわかったそうです。
これって、かなりスゴイことだと思うのですが
京都という場所柄、それなりに長く住んでおられるところなら
誰のかはわからないけど、うちにもあるよ、
ということも少なくないのかな?と思います。
特に四条通り周辺だと可能性は少なくないと推察します。
「船中問答図」は屏風タイプで落款は[棲鳳]ですが、
これは栖鳳と名乗る前の号ということで
若い頃の作品と判明したそうなんですね・・・と、
先にこの絵を観にいかれた方が
ボランティアガイドさんより聞かれたことで、
ありがたいことに速攻メッセで教えてくださいました。
[棲鳳]と落款がなっていたら
少なくとも栖鳳ではないと思うだろうし、
栖鳳の名前をちょっとアレンジして使いました・・
みたいなことも考えられただろうし、
絵のパターンを見ても
栖鳳って動物や風景が得意な印象が強くて
人の様子をこんなにはっきりと描いているのは
珍しいように思うので、本当に栖鳳なの?と思うほどです。
そして今、福田美術館で
同じような構図の屏風[秋渓漁夫図]が出展されています。
「船中問答図」を観た時に
これ、このあいだ観た!と思いながら、
スマホの写真を繰ると出てきました〜good job☆
実はこの[秋渓漁夫図]は、そんなに思うものはなかったものの
何だか引っかかるので撮っといたレベルです。
画面を出して「船中問答図」と観比べてみると、
なるほど〜と思うところが何ヶ所かありました。
まず全体の雰囲気からそうですし、
崖の角度や樹の描き方も同じように見えます。
ただ人物は「船中問答図」の方が丁寧にしっかりと描かれていて
[秋渓漁夫図]は、人物は後回し?なくらい、ぼんやりした印象です。
でも、こんなタイミングってあるんだな〜と、
もう驚きしかありません。
できたら、福田美術館の栖鳳展の後期にでも
ゲストで展示していただけたら〜と思うのですが・・・
同じ京都ですし・・・どうでしょう???
今日までの展覧会でしたので
確認できて本当にラッキーでしたし、
他にもたくさん良いものをお持ちのようです。
身近にしかも無料で見せてくださるという
中信美術館、また行きたいと思う館です。
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コチラは出町柳駅近くの長徳寺さんの
【おかめ桜】です。
満開の少し散り始めで美しかったです🌸