【没後220年 画遊人・若冲】
@岡田美術館 2020.10.04〜2021.03.28
箱根ということで・・・紅葉の時期を外したら、コロナ禍で外出自粛になり、ようやく解除となったと思ったら、会期も残り少なく慌てて行きました。
春休みや桜開花〜満開と、平日とは思えないそれなりの混みようで
岡田美術館も若冲展、やはり賑わっていました。
若冲自身の作品は7点ですが同時代の絵師を取り上げていて、その関係性も交えて、興味深いものがありました。
そういえば、お正月にNHKで若冲を取り上げたドラマが放送されましたが
フィクションとはいえ、登場人物は実際にその時代に生きた人々で
その関わりをなかなか、おもしろく見ました。
展示室内にその関連図があり、メモしたのですが
若冲と大典の繋がりは言わずもがなですが
そこに池大雅を交えて梅見に出かけたりするほど交流があったそうです。
またドラマにはそこまでの登場はなかったけれども
一方、円山応挙はドラマでは若冲に並々ならぬライバル心をみせますが実際はそのような記録もなく、交流すらなかっただろうとされています。
でも住んでいた場所をみると、若冲は錦市場近辺に、応挙も四条通りに近いところに住んでいましたから、その存在くらいは知っていたと思いますし、
実際、応挙がやりたかった仕事が若冲に決まった時も応挙は大変、悔しがったという話もきいたことがあり、やはり応挙は若冲をかなり意識していたと思います。「平安人物志」当時の番付けにおいて応挙が若冲を抑えて2回1位を獲っています。ドラマではその喜びようが尋常でないように描かれています。
交流はなかったかもしれないけれど、やはり知らない・・・ということは難しいかと思いました。
超絶技巧と称され、どんなに観ても飽きるどころか、
ますますその深みに入っていくような、今更ながら見事な逸品ばかりです。
かと思えば水墨でササっと描いたような「三十六歌仙図屏風」は一気に脱力したような、ホッと一息を入れるような作品です。
7点とはいえ、さまざまな若冲をみせていただけたと思います。
全面的に写真NGですので、7点の作品名だけでも記しておきたく思います。
「花卉雄鶏図」
「孔雀鳳凰図」
「梅花小禽図」
「雪中雄鶏図」
「笠に鶏図」
「月に叭々鳥」
「三十六歌仙図屏風」
話は変わりますが今回やっと足湯をすることができました。
いつもは観覧だけで時間が過ぎてしまっていましたが
今回は企画展のみで引き上げたので、時間は充分にあり、
それなりに足も疲れていましたので、足湯で温まって足の疲れが軽くなったようで、帰りも楽に帰ることができました。
これは良い〜と、次からも足湯することは取り入れようと思います。