【改組 新 第7回日展】
@大阪市立美術館 2021.02.20〜03.21
明治40年に第1回文展(文部省美術展覧会)に始まり、帝展(帝国美術院美術展覧会)を経て、戦後に日本美術展覧会と名前を変えての歴史ある総合美術展です。
とにかく展示点数が某大で
日本画91点
洋画120点
彫刻49点
工芸美術80点
書 241点
合計581点もの作品が展覧会場狭しと並んでいます。
正直これほどの数に加え、そのクオリティの高さに驚きました。
ワタシでも知っている作家さんのお名前が登場するなど、
大変、見応えのある展覧会です。
今回、特に目を惹いたのは「書」の会場で、
壁に隙間がないほどの展示とガラスケースにも展示がありました。
最近、少しずつですが書のおもしろさがようやくわかってきたところで
ときどき展覧会に足を運ぶようになってきたところです。
和歌などを色紙や美しい和紙、巻物を使って書かれた文字は
表装を観るだけでも個性があって興味深いですし、
仮に何が書かれているのかわからなくても
その文字の美しさ、おもしろさに浸るというのも
またひとつの見方なのかな、と思うようにもなりました。
館内で流れていた展覧会紹介ビデオでもそのようなことを話されていて、
あ〜それでいいんだな・・・と思ったところです。
それからコチラも最近、よく出会う作家さんで好きな
人形作家の奥田小由女さんの『命を守る』というタイトルの作品が
展示されていました。
不思議なもので少し遠くからでも何か輝いて見えるのですね。
あ!もしかして、小由女さんかな?と気づくような感じです。
どこか日本人形的でもあり、
そこに無理なく西洋的なデザインの衣装がマッチして
とても美しい仕上がりだな〜と、いつも見惚れています。
彫刻ひとつにしても、まず大きさがありますので
それが均等の距離を保ちつつも、ただただ並んでる・・という中で、
飾り気ない女性がポーズをとっている立ち姿なだけなのに
なんだかいいな〜と思ったのが特選をとられていました。
志萱州朗(しがやくにあき)さんの『東雲の朝』という作品です。
よくある裸体ではなくタンクトップにジーパンかな?
それがかえって新鮮で、いつまでも気になって観ていました。
ほぼ撮影OKだったので、作品にカメラを向ける回数も多く、
またあとからでも振り返り見ることができるので、
楽しみたいと思います。