【日本の色 吉岡幸雄の仕事と蒐集/前期】
@細見美術館 2021.01.05〜04.11
(前期:01.05〜02.21/
後期:02.23〜04.11)
日本の色って鮮やかなのに目にやさしいところがやっぱりイイなと思います。
吉岡幸雄氏は昨秋、急逝されました。
京都の工芸技術は昔のものではなく今でも脈々と受け継がれているところも本当に素晴らしいと感じています。
第1展示室の多数の伎楽装束には驚きました。
そうそう。
コチラの美術館の好きなところは最初の第1展示室の扉が開く瞬間です。
何が出るかな?の、あの感覚です。
お面はこれまでも観る機会はありましたが装束は、なかなか機会がありませんでした。
なかでも三蔵法師の装束が絶妙な色で、単色で言うネズミ色なんでしょうけど、
銀色にも見えてくるような、美しい色です。身なりでなく、
三蔵法師自身が輝いているように思えました。
色も素敵ですけど織りも素晴らしいです。
第2展示室でかさねの色目や平安朝官位の色九種を一覧にして
染料の種類まで明記されていて、いつまでも見ていられる美しさです。
ピュアな植物の色はこんなにもやさしいのですね。
赤い色を出す茜もキレイだし、
黄色い色を出す刈安(かりやす)も最近はお気に入りです。
人は着るもので気持ちも変わるものだと思います。色は最たるもので、
官位も高い位の色を身につけることで
責任とプライドの持ちようも変わっていったのではないでしょうか。
たくさんの美しい色に囲まれて、テンション上がりました。
後期もできたら行きたいと思います。