【シリーズ現代の作家 草間彌生】2020年度常設展示第4期
@町田市立国際版画美術館2021.01.05〜04.11
初めて訪問する、ずっと行きたかった美術館です。
常設展示のみということで無料で観覧させていただけました。
今回の展示は草間作品の摺師の一人、木村希八氏のコレクションからです。
室内は撮影NGでしたので具体的に写真の紹介はできないのはザンネンですが
会期は4月まで続きますので、現地で確かめてみてくださいね。
草間の作品は、版画にする素材にはピッタリなんじゃないかと思いました。そしたら紹介プリントに「連続するイメージを表現するには版画手法は作品を無数に増殖させて伝えることができるメディア」だとありました。なかでも網シリーズなどは無限に続くその細い線を出す手技のような繊細な仕事を考えたとき、見事だな〜と感心しました。
ビビッドな色の世界やモノクロの世界・・・版画とひとくちにいっても
さまざまな表現方法があって、筆で絵を描くところを彫り、摺る・・という手間暇をかけるようにも感じるけれど、版画でないと出せないものはあるのだと近頃、気づきました。
草間を象徴する丸や花の模様はモノクロ表現になっても
可愛らしい華やかな様子を失わず表現されていました。
90歳を超えても病気を抱えていても、草間の制作意欲は衰えを知りません。
過去のアーティストの優れた作品ではなく、現在進行形でこれからもその活動を見られることの幸せを感じずにはいられません。