【こわくて、たのしい スイスの絵本展 〜クライドルフ、フィッシャー、ホフマンの世界】
@神戸ファッション美術館 2021.0130〜03.28
久しぶりに六甲アイランドへ。
スイスの絵本の展覧会に行ってきました。
そういえば、グリム童話もスイスなのですね。
グリム童話といえば、
本当は残酷な・・・ということでブームみたいに出版が続いたり、
印象はあまり明るいものではありませんが💦
その辺はそんなに展示そのものもなくて、ちょっとホッとしました。
その先にあったのは『おおかみと七ひきのこやぎ』でした。
よく知られた絵本ですし、観て進むとコチラもそれなりに
本当は残酷・・・な、世界でした。
こやぎがカワイイので余計にその残酷さに気づいてしまうと
そのカワイさがこわいです。
そしてその先に思いがけず展示されていたのは
エルンスト・クライドルフでした。
一昨年に伊丹市立美術館で観て、
その繊細でキレイなタッチにすっかり魅了されました。
どれほど有名な方かはわからなかったので、
この次に展覧会でお目見えするのはいつだろう〜と、
その時は思っていました。
こんなに早く再会できるなんて感激です。
クライドルフは散歩中に見つけたプリムラとリンドウの花が
あまりにキレイだったので誰かに見せようと摘んだのだそうです。
でも、帰り道のうちにどんどん花はしおれていき、
クライドルフは「これなら草原に咲いていたままの方が美しい」と後悔し、
身勝手なことをしたと償いのために花の絵を描いたのだそうです。
後悔するまでは人はするでしょうけど、
償うために絵を描くという繊細でやさしい人柄が伺えます。
その描く絵も本当にキレイで線も色も妖精のような印象があります。
『ふゆのはなし』は白雪姫の物語の後日談として描かれたものです。
そこには白雪姫と七人の小人と小人のいとこ三人が登場し、
一緒に過ごす短くも楽しく穏やかな時間が描かれています。
話らしい話はなく特別なことは起こりませんが
絵本の絵の美しさをただ観ているだけで
心が洗われるような珍しいタイプの絵本です。
その一場面が四角い絵葉書としてありましたので買いました。
あと、グッズコーナーに小さな絵本美術館から発刊されている
クライドルフの本もあってかなり迷いましたが
今日のところは絵葉書だけにしました。
ネットで調べたら本当に小さな絵本美術館は長野県諏訪湖の近くにあって、
ここ行ってみたい!と早速スケジュール組んでみることにしました。
絵本『ふゆのはなし』もネットで探すと販売されていて
コチラも欲しいな〜と考えています。
思いのほか収穫の多い展覧会となり、行ってヨカッタです。