【生誕100年 石元泰博写真展ー伝統と近代ー】
@東京オペラシティアートギャラリー 2020.10.10.〜12.20
次回巡回地は日程は開催中で、2021.01.16.〜03.14
場所は高知県立美術館および高知県立美術館石元泰博フォトセンター
※ただし諸般の事情により内容を変更する場合があるということです。
高知は石元の故郷です。
その高知で生誕100年の記念すべき展覧会の集大成となります。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
新宿駅からスグかと思えば、もう一駅電車に乗ったところ・・・というので、
それならと新宿駅から歩くことにしました。
電車に乗れば1分ですが歩くとゆうに15分はかかりました。
石元泰博は今回の展覧会で初めて知ったお名前で、
そのきっかけがバウハウスでした。
桂離宮シリーズの作品も観たくて楽しみにしていました。
最初の作品から好きな感じが続きました。
シカゴのシリーズも何気ないシーンだったり
背景のビルの壁とアメ車と人の配置が絶妙で、
何にしてもとにかくオシャレです。
ほぼ全作品がモノクロ写真ですが、
なかでも桂離宮のシリーズ作品は墨絵のような趣きです。
ワタシもカメラを持って桂離宮を訪れたら、
きっとこのアングルで撮りたいと(僭越ながら)
思うような好みが重なる感じがしました。
圧倒されたのは両界曼荼羅図の超アップのカラー写真シリーズです。
美しい写真という枠を遥かにこえて、
なくてはならない記録のようにも感じました。
かと思えば、スーパーのラップされた食材を写真に撮っただけなのに
何か切ないものが伝わってきました。
何でもかんでも包まれた食材・・・息苦しくない?と訊いてみたいような、
そんな写真シリーズです。
写真美術館の会期に行くのに間に合わず残念でしたが、
生誕100年の集大成となる展覧会が
高知県(石元の出身地)県立美術館で開催されるそうです。
こんな時ですがタイミング合えば行ってみたいと思いました。