【《映画》ルーブル美術館の夜 ダ・ヴィンチ没後500年展】
https://liveviewing.jp/contents/louvre/
1月1日から館限定の上映です。
何となく情報は入って来ていたのですが、すでに元旦から上映とは思っていなくて京都に吉田博展を観た後に観に行きました。
ルーブル美術館が閉館準備するところから始まって、夜9時頃の上映回にして正解やったな〜と、ますます気分は上がります。
必要な照明だけを残して、すっかり静まった館内にダ・ヴィンチ展を担当した研究員お二人の登場で展覧会が始まりまりました。
まだ昨年のまさに今ぐらいの時期に行ったところで、ガイド付きで廻れるなんてホント贅沢です⭐️
絵の解説だけでなく、ダ・ヴィンチ本人の絵に対する並々ならぬ情熱も合わせて解説してくださいました。
万能と言われているけれど、全ては一枚の絵を描くため、命を絵に閉じ込めて永遠にするためだと。完成した絵が極端に少ないのも、彼には完成させるという考えがないからだそうです。まだまだ描き足りない・・・ということでしょうか。
展覧会をかいつまんで一通り紹介された後、ルーブルといえば、あの絵。
ここでパッと画面が切り替わるのではなく、実際に展覧会のある場所からあの絵《モナリザ》のある場所までカメラが移動するので、まるで自分がワクワクドキドキしながら急ぎ足で(カメラもそこそこ急ぎ足なのがgoodです)移動する時間が含まれていて、とてもリアルにそこにいるようでした。
なかなかの距離を移動して、その部屋に入ってもまだモナリザは見えません。少し進んで一枚の仕切り壁でクルっと振り返ると・・・
そこに現れたのはモナリザでした。
まさに感動。
ワタシはダ・ヴィンチ展ですっかり体力を使い切ってしまいルーブルでモナリザは観ていませんが、東博に来日した時に親に連れられ行列に並び、子供の特権で肩車してもらい悠々と観ていました。
モナリザの劣化は凄まじいらしく、今回のダ・ヴィンチ展の会場に移動して展示することが当然、考えられたのですが館内ちょっとそこまでの移動も難しいほどなそうです。まして館外持ち出して観てもらうことも、もうないだろうとのことでした。
なので、私はここであなたが来るのを待っています・・・とでも言っているような表情にも見え、絵というより、絵になった人という感じを受けたのは、まさにダ・ヴィンチの思う永遠の命にも思えました。
とてもよくできたドキュメンタリー映画だと思います。
記録映画のようなあっさりしたものでなく、一つの物語を映画にしていると思います。
お正月から、まして海外に行けない今の時にタイムリーで上質な作品を観せていただき感謝です。