【鋳物 モダン 花を彩る 銅のうつわ】
@泉屋博古館(京都・鹿ケ谷) 2021.03.13〜05.16
5月12日に緊急事態宣言中ながら再開館となり、手元の招待券を無駄にせず行くことができました。
展覧会そのものはどうかな?という感じでしたが、そもそもこちらの休憩室が大好きなので、お天気の良い日を見計らって出かけました。
今回は最寄のバス停から、いつも通る道とは違う道を試しに行ってみましたら、とてつもなく正門に近いことがわかり💦
ただ前回まで使っていた道はお庭を横切って行くのが好きだったので帰りはそうしました。そしたら帰りのバスがすぐ来てくれてラッキーでした☆
さて、展覧会はというと・・やっぱり観ないとどうだったかはわからないと思いました。観に行ってヨカッタ展覧会でした。
銅で作った花器に生けた花は長持ちする、ということがキャプションにありました。銅といえば10円玉です。ワタシもいけばなをするので、その話はよく聞いていました。たしかに長持ちします。今も神棚の榊を生けた花瓶に10円玉を入れています。ずっと昔から、わかっていたことなのですね。
富山大学芸術文化学部からの出品を初めて観ましたが富山県出身の大郷理明氏のコレクションが寄贈されたとのことです。富山大学に芸術系の学部があること、そして富山県は鋳物が特産であることも今回初めて知りました。
鋳物作家として「須賀松園(すが しょうえん)」が紹介されていました。名前を見ずに作品を順番に見ていましたら、途中からスゴイ!と思う作品が続きました。その最初が『⚫️(難読漢字で表記できません💧)龍文大花瓶(薄端)』という作品で、龍が何頭も絡み合っているような迫力のある花器なのですがその中央に施されているのが桜の木の下で釣りを楽しむ二人の姿。桜の咲く川辺でのんびりと釣りをして釣れた魚に喜ぶ様子がなんとも微笑ましく、周りの龍の迫力とは対照的で、素晴らしい対比だと思いました。これは初代須賀松園の作品です。この後、現在まで四代が継承されています。
初代も素晴らしいのですが、新しいモチーフに挑戦もしていた二代の作品も興味深かったです。「魁(さきがけ)」というモチーフが目を見張りました。
ツノを生やしていて、爪は大きく鍵のような、見た目は鬼の様相です。
今回も素晴らしいものをたくさん観せていただきました。
須賀松園一門の作品をまとまって観ることができたのも収穫でした。