🟥Eテレ/浮世絵EDO-LIFE 4月27日
「不思議な絶景?北寿 東都御茶ノ水風景」
Eテレの5分番組・・なんて5分は長くて濃ゆいんでしょう☆
火曜午前10:50〜10:55
(再放送)水曜午前05:55〜06:00/金曜午前11:45〜11:50
浮世絵の世界はそのまま江戸の暮らしを今に伝えています。
さぁ〜今日の一枚を見に行きましょう!
今日の一枚
「昇亭北寿 “東都 御茶ノ水風景“ 」
この時代には御茶ノ水からも富士山がしっかり見えていたのですね。
描かれている川は「神田川」。
でもこの景色、なんと人口に作られたものなのです!
かつて、ここには神田山という台地があり、江戸時代の初めに大工事で掘り進めて神田川を作ったのです。江戸城の外堀としても活用されていました。
かつては台地があったこと、そして、まさか神田川が人工の川だったなんてホント驚きです!そして切りだった崖から富士山が見える場所として人気の観光地となった場所なのだそうです。富士山を見るために台地を削るまでするなんて・・今は建つビルの高さで、どんどん見える場所が限られてきています。
その大工事を担ったのが仙台藩主の伊達政宗。幕府は政宗の力を削ぐ目的で工事を任せるなど政治的意図もあったのです。
この景色には富士山の他に観光地の名所となったものが描かれています。
それは水道橋。屋根と壁のあるものがが見えますがこの橋は人が渡るためではなく、なかを水が流れています。
観光客は当時、珍しかったこの水道橋を見るためにも多く集まったのですね。
また水道橋の管理小屋は兼業として、うなぎ屋さんを営んでいました。
その、うなぎ屋さんから逃げ出したウナギが住み着いた神田川でウナギを釣る人の姿も多く見られたのですね。
たった一枚の浮世絵にものすごい情報がてんこ盛りでした。