美 🟡 び🔺be ❎ diary

美術館博物館巡りが好きすぎてヤメられません♡どうせなら!とブログにして伝えて残していこうと思い立ちました。食わず嫌いせず、行けるものは遠方でも行くのがスタイルです。

【篠原昭登ー八ヶ岳山麓に抱かれて】

茅野市美術館 2021.04.1107.05

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茅野駅に隣接して茅野市民館内にある美術館です。

茅野市民館は音楽ホールに図書館そして美術館、カフェもあります。

なかなかの広さで開放感があって1日過ごせそうな素敵な場所です。

美術館は地元ゆかりの作家さんの作品を入館無料で観覧できます。

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今回は茅野市出身で洋画家作品の特集です。

正直、初めてきくお名前の画家ですが一作一作のキャンバスが大変大きくて、しかも風景画なこともあり、そこに信州の景色が(しかも今は失われつつある)広がっているので、包まれているような錯覚を覚えました。

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「この世に生きた証として絵を描く、それでよい」

 

名声や収入といった欲がなく、あるとすれば描くことへの意欲の欲のみ・・そんな印象がしました。

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世の中の絵画の方向が抽象画に向いていた時代にいた篠原は、その方向には向かわずに相変わらず古い(抽象画が新しいとした時)ことをコツコツやって自分らしい表現を試みていたとしています。

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里山や棚田の美しさが便利さと引き換えに姿を消し、それとともに追われて消えた昆虫やさかなの仲間のことが気になって仕方がない、と残しています。その時は、あって当たり前の景色がやがてもう見ることのない貴重なものとして絵で残っていることの大切さを思いました。写真で残すことと少し違っていて、思い入れのあることが絵の中の景色をより鮮やかに見せているようです。

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画家の目を通して描いた八ヶ岳山麓の景色は、変わらない美しさを描いているようで実は見つめ続けたからこそ知り得る変遷をとらえていました。

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一部屋のみの小さな美術館ですが、心ゆくまでゆっくり鑑賞しました。

またコチラに来ることがあれば立ち寄りたいと思います