【麗しのエナメル彩ガラスーガレ・ドーム・ラリックー】
@北澤美術館(長野・諏訪市) 2021.03.13〜2022.03.15
諏訪湖のほとりにある本当にステキな美術館です。
以前、訪れたのはいつだったか・・もしかして訪れてないのか・・定かでないほどですが、どこかぼんやりと覚えのあるエントランスの様子です。
入館すると、グッズ販売なのか展示室なのか、わからないほどの商品の質と量でお出迎えです。でも、これがついつい見てしまうのですね〜☆
それに思っているより手頃な価格設定だったりするので、展示もしてるし、ご希望ならば販売もしますよ〜と言われているようにも感じます。
早速、ピンタイプのブローチをなんとなく探していたワタシの目に止まるものがありました。あと、母の日が近いことで手入れのいらない枯れない花のようなものを、と思っていたら、その気持ちにぴったりの!ガラスで作ったカーネーション(案外ないのですよね)の可愛らしい花束が飾ってあって、なんと花束より花束を挿していた小さな花瓶の方が良いお値段で少々びっくり。セットで買うのはちょっと考えるとして、とにかくなかなかよくできたガラスのカーネーションの花束は、ほぼお買い上げと決め、やっとこさ展示へ。
今展覧会は開催期間が1年あり、ゆっくりスケジュール・・と思っていたら、案外早く来ることができてヨカッタです。
ガラス作品の展示室は撮影OKで、解説No.のある作品はスマホアプリで解説が聞けます。こういうところ、ずいぶん便利になったな〜と思います。
入った正面にあったのは、この館の代名詞と言える『ひとよ茸ランプ』です。
案外、大きいのですよね。
初めて観た時は“おっきすぎるでしょ??“と普通に思ったくらい、あるとすれば玄関か広いリビングか・・もしかの置く場所を考えてしまうほどでした。
大きさを分かっていても、再見するたび圧倒される存在感です。またキノコの傘部分が光っているって、もしかして自然界にあったりしたらおもしろいな〜と思ったりするのですが、どうですか?
部屋を進みますと『矢車菊文月光色花瓶』が現れました。矢車菊の模様の作品は例外なく惹かれます。普通に花瓶の使い方もできるし、飾る花がなくてもそのまま置いておくだけで場所が華やぎますし、この薄いブルーも水を感じさせて、本当に爽やかです。芸術品の前に人々の暮らしのそっと寄り添うようなものだったからこそなんだろうな、と思いました。一周して鑑賞できるように配置されていたので、何度もグルグル廻って楽しみました。
少し進んで、ドーム兄弟の展示室に来ました。
いちいち良いな〜と思って観てるのは、なぜかドーム兄弟です。
今回、その中でも『ランプ《タンポポ》』が初見で、とても気に入りました。
売ってたら値札たしかめたかも?さすがに即決できるお値段ではないでしょうけど・・。
あと『すみれのシリーズ』が素晴らしかったです♡キャプションを読みますとドーム兄弟作品の中で一番人気だそうです。単品ではなく、ランプに花瓶に香水瓶?女性の持ち物を同じ柄で揃えるという、くすぐられるものがあります。
色も紫とはまた違う、すみれいろというかわいらしさも秘めているような色合いがなんともオシャレです。これは時代を超えて憧れのひとつに思いました。
そして、ラリックの展示室に来ました。
特別、色を使わずともガラスのキラキラで完成させてしまうところがスゴいと思います。東京庭園美術館に行きますと、あの建築と装飾を観るだけで充分、贅沢な時間が過ごせます。
展示に話を戻しますと、今回やはり初見でしたガラスが金色をしていてマビしかったです・・『デカンタ《マーガレット》』と『ボウル《花》』。
デカンタは、ちょっと和風にも感じてマーガレットというよりは小菊のようにも思いましたが、とにかく美しいです。
美術館の真ん前が諏訪湖で、この日はちょっと風が強かったものの、お天気が良かったので、宿からの散歩も気持ち良かったです☆
本当は観覧のあとはカフェでゆっくりもしたかったのですが、また今度の機会には諏訪湖の望める窓際の席で過ごすことを楽しみにしています。