美 🟡 び🔺be ❎ diary

美術館博物館巡りが好きすぎてヤメられません♡どうせなら!とブログにして伝えて残していこうと思い立ちました。食わず嫌いせず、行けるものは遠方でも行くのがスタイルです。

〈再訪〉【伝説の絵師 岩佐又兵衛 三大絵巻  ー山中・浄瑠璃・堀江一挙公開ー】

 MOA美術館 2021.03.1204.20

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前回に来たときは桜が満開で春休みのこともあって熱海駅も人であふれていましたが、それから2週間ほどたった平日のこともあり(しかも朝まだ早い)熱海駅は静かです。

 

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駅前の足湯も人がまばらだったので初めて利用しましたが幾分、朝の寒さを和らげてくれました。

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美術館に向かう人も少なめです。

写真OKで前回にほぼほぼ撮影できているので、今回はとにかく肉眼で絵巻を観ることと、しっかり物語を追っていくことに集中することにしました。

 

三つの絵巻が展示されているのですが、共通しているのは最終的には敵討ちで善良な主人公がめでたしめでたし・・となる絵巻ですが、そこまでする?と思うほど徹底的に相手をやっつけてしまうのは戦国の世だったことも関係しているのでしょうか?本来なら酷いシーンに思うところも切なくなってくるような書き方は、やはり見事としか言いようがありません。

旅の疲れで体調をくずすのは、まぁあるとして、相手のことを思いすぎて病に伏すとか昔の人は、それだけ繊細だったのでしょうか。京都から東北まで徒歩とかありえない行程も、そこまで行く手段など後廻しでとにかく出発するなど思いが勝ちすぎてますね💦

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三つの絵巻の中でも特に豪華で美しいのが「浄瑠璃物語絵巻」です。

牛若が長者の娘・浄瑠璃を訪ねて屋敷の中を奥へ奥へと進むのですがその途中の屋敷の調度品の素晴らしさは絵とはいえ、そのまま美術品です。また惜しげもなく金箔・金銀泥や群青などを使って表現されていて絵なのに本当に眩しいです。一度、ざっくりと観ていたこともあって、割とスムーズに観て廻ることができました。

今回あらためて天狗の迫力に圧倒されました。それは決して贅沢な材料だけでは描き表せない本物の描くチカラだと思いました。

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あらすじも各巻に丁寧に付けてくださって物語として読み進むにも同時に充分、楽しめます。

 

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「山中常盤」のなかで牛若が霧の印を結んで目をくらませ、小鷹の法で宙を飛び上がると説明があって、絵巻の中にもそのような場面が描かれているようですがすぐにどういうものかわからなくて、また検索してみます・・・と、ちょっと検索していたら、MOA美術館が細かいディテールを観ることを可能にした「写り込みのない低反射高透過ガラス」というものが使用されているそうで、だから観やすかったのか〜とわかりました。美術館側の努力が少しずつストレスのない観覧を可能にしているのですね⭐︎

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次回また観ることができたら、ぜひ出かけたい絵巻作品です。