【千代紙 花鳥風月 ー日本橋・和紙舗「はいばら」の聚玉文庫コレクションより】
@佐野美術館 2021.02.20〜04.04
どこかのミュージアムショップで見つけて一目惚れしてから
「はいばら」さんのレターセットを愛用しています。
今回こちらの貴重なコレクションを観せていただけるということで
しかも前から行きたかった佐野美術館さんに向かいました。
そんなに広い美術館ではないのですが観覧しやすいところが何よりです。
展示室に入った途端、いきなり美しい千代紙や短冊が素晴らしい保存状態で展示されていました。
一枚一枚、すみずみまで目を凝らしながら観せていただきました。
少しすすむと、ちょっとずつ「はいばら」さんの本当の凄さを知り、
なかなかの老舗であることはもちろん、
日本を代表する画家との関係も驚きの連続でした。
まずは河鍋暁斎。展示されていた千代紙の柄を以前に訪れた埼玉県の暁斎美術館で見ていて、まさか!と、びっくり。これは「はいばら」さんとの仕事だったのか〜と本当に驚きでした。
そして、竹久夢二もいました。夢二は自身が小物屋で使う商品に「はいばら」さんが出している雁皮紙を愛用している繋がりでデザインを提供しています。
浅草あたりに行きますと、可愛らしいデザインはもちろんのこと、通常のサイズより小さかったり形が変わっていたりするポチ袋をたくさん見かけて、ついつい何種類かお買い上げしたことがあります。それがそのまま展示ケースにあるようでテンション上がります☆
熨斗の種類も多く、一枚の印刷した用紙から熨斗の部分を切り取って使用するというタイプで、かつては日常的に使うもので、家にいつも予備があったというものなのでしょうね。大きさやきめ細かなデザインで、あの方にはこの熨斗・・・など、チョイスしていたのかな〜と想像しました。
1年12ヶ月にちなんで12枚で1セット売りされていた短冊がありました。
和歌や俳句を書いていたのでしょうか、文字が入るとまた景色が違って素敵だったと思います。
どれも見逃せないもの貴重なものばかりで素晴らしい展覧会でした。
そしてミュージアムショップでは、その「はいばら」さんのグッズが本当にたくさん並んでいて、その中に佐野美術館さんとのコラボ商品であるミニクリアファイルがあり、これはもうお買い上げしました。あと、お馴染みの蛇腹タイプで、ちぎりやすいミシン目が入ったメモ用紙もお買い上げしました。他にも見ているだけで楽しくて欲しいものが盛り沢山で困るほどでした。
日本橋の「はいばら」さんにもこれを機会にぜひ訪れたいと思います。
なんと、日本橋高島屋さんの2軒隣という、そんなところにあったなんてまったく見えてなかった・・・まぁ高島屋さんはいつも地下階から行くので仕方なかったとしときましょう☆