【ヨーロッパの宝石箱 リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展】
2021.01.30〜03.28
東京開催にタイミング合わずに行けずじまいで、ようやく観覧が叶いました。
《地位にふさわしい行いと生活習俗を心がける。
珍しいもので良いものかつ美しく上品な事物にお金を費やすことは永遠かつ偉大で最大の記念となるだろう。》
これは挨拶文にあった一文です。
侯爵家としての一貫したポリシーが感じられます。
侯爵ハンス=アダム2世殿下は
明日バレンタインデーがお誕生日とのことです。
小国ながら君主の名前がそのまま国名となり、
現在もなお屈指の個人コレクションは宝石箱にたとえられています。
おそらく誰もがイメージするヨーロッパが今も健在なのが
リヒテンシュタイン公国にはあるように思います。
いちばんヨーロッパが豪華で優雅でキラキッラな時代からある家名です✨
肖像画たくさんあり、そのどれもが気品に満ちています。
『リヒテンシュタイン侯フランツ1世、8歳の肖像』は
男の子の肖像ですが髪の毛が艶々していて、
でもすでに子供というより小さな大人・・・という風情です。
本当はどうだったかは分かりませんが、どの方もとにかく美しいです。
コレクション展示には日本の有田焼も数点ありました。
日本国内のものではなく、ヨーロッパ用に金彩などで装飾されています。
有田焼はヨーロッパ磁器に大変な影響を与えたことは知られているように
ウィーン窯の磁器はタイトル見なければ、
有田焼??と思うほど精巧にコピーされていますが、
ここから独自の磁器へ発展していったのですね。
最後の部屋のみ写真撮影OKです。
この時代の画家は静物画とくに花を美しく描かれるのが印象的でした。
花はいつしか枯れることは避けられないけれど、
その生命そのままを留めて描かれているように思えました。
この展覧会で知った国名ですが実際に行ってみたいと思う
魅力的な展覧会でした。